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牢役人
「牢役人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牢役人の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
になんか細工をしやがったんですね」 「穴も掘らず、壁も破らずに破牢したっていや、
牢役人どもとぐるでのことか、でなきゃ死骸を運び出すときに細工したとしか、にらみよ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ざらなんだ。あれが世にいう鬼女でござろう。」 それから十日ほど経つと、庄兵衛は
牢役人にむかって、早くお仕置をねがいたいと申出た。実は昨夜かのお冬が牢の外へ来て....
「三国志」より 著者:吉川英治
詰問に典獄はふるえあがった。彼もまた信者だったのである。いや、典獄ばかりでなく、
牢役人の大半も実は道士に帰依しているので、いたくその祟りを恐れ、縄尻を持つのも厭....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
やな、鴉啼き―― 夜が白むと、やがて、 「雲霧、お呼び出しだぞ」 と、彼は、
牢役人や、同心や小者など、大勢の人々がさせる鉄鎖の音と共に、外へ曳き出された。 ....
「春の雁」より 著者:吉川英治
か」 「わたしじゃないのさ。……会っているのは、与力衆と、伝馬牢の同心だよ」 「
牢役人に……。はてな? ……それやあどういう理でございましょう」 「だからわたし....
「魚紋」より 著者:吉川英治
ら、牢屋敷の者にだって、まんざら縁故がないわけじゃないだろうさ』 『町方役とか、
牢役人などが、袖の下を取るのは公らだが――それにしても、牢番なんて下ッ端までが小....