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「牢者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牢者の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
が、大抵は示談で済んで来たものだ。」 とまた吉左衛門は軽く言って、早く不幸な入牢者を救えという意味を通わせた。 湯舟沢の方の百姓は、組頭とも、都合八人のもの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
撚《こより》をこしらえていた奇異なる武士、すなわち仮りの名を南条と呼ばれていた破牢者でありました。彼は多年獄中にあっての蓬々《ぼうぼう》たる頭髪と茫々《ぼうぼう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
牢のあったというその当夜から、ひとり胸を痛めているのはお松であります。 その破牢者のうちに宇津木兵馬があったということは、今や隠れもなき事実であります。けれど....