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牧畜
「牧畜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牧畜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
の古い寺院を背後《うしろ》にした眺望《ちょうぼう》の好い遊園の石垣の上から耕作と
牧畜との地たるリモオジュの町はずれを眺《なが》めた日から、しみじみ欧羅巴《ヨーロ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
はオルタ町の郊外に、先祖伝来の家を持っていた。もちろん土地の旧家であって、農業や
牧畜や交通について、彼の祖先は代々大きな権力をもっていたのである。ところが彼の父....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
錐で作った火を彼らに授け、また種々のルーネン(Runen)や芸術を教えた。農業、
牧畜、鍛冶その他の手工、パン製造、それから建築術や狩猟やまた防御の術を授けた。彼....
「鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
一つの事業家であった。彼は本来みずから働いてみずから食うことを主張した。常に女は
牧畜をなし男は田を耕すべしと主張して、たまたまごく親しい友達に逢うと彼は邸内に白....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
院において、ジョアンという世界的農学者(現在オランダの農科大学長をしている)から
牧畜のことを学びましたということであった。 ちょうどその頃、私は四男の文雄を南....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
方の青年達が都会を指して来るということは憂うべき事と思う。 しかしデンマークは
牧畜を主とする国であって、国産のクリームや、バターをロンドンに輪出して国の経済を....
「田舎医師の子」より 著者:相馬泰三
して、それで東北地方へ行って林檎園を企てようとしたがうまく行かず、それから山林、
牧畜などにも手を附けようとしたがいずれも物にはならず、ついに北|亜米利加へ渡って....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
っても三四人)の子供を養育して居ます。彼等は葡萄を栽培して葡萄酒を造るのと小麦と
牧畜で自給自足するばかりか多量の葡萄酒と小麦をフランス国中へ売りさばくのです。其....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
るです。その頃姉は二十二、三で妹は十七、八、この二人の娘は日々男衆や女衆を使って
牧畜あるいは農業をやって居る。その働きはなかなか感心なものです。さてこの村人の楽....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
にては左の諸目を主とす。 (一)国教税(田地を有するものに課して、その耕作および
牧畜より収入せるもののいくぶんを寺院に上納せしむるこれなり) (二)寺領地(寺院....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
んど全部女子なりという。午後、岡田氏とともに車行して、約二十マイル離れたる某氏の
牧畜場にいたる。その設備は一大公園にして、植物園、動物園を兼設せるもののごとし。....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
丘から、この堅固な砦のある谷へ掛けて、
どう云うものが通るとか云うことを、それが
牧畜の群であろうが、また軍隊であろうが、
見逃してはならぬのです。そして人民なら....
「かもめ」より 著者:神西清
、五銭玉一つない。(笑う)わたしの恩給は、のこらず支配人が取りあげおって、農作だ
牧畜だ蜜蜂だと使いまわす。そこでわたしの金は、元も子もなくなっちまう。蜂は死ぬ、....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
れば、木下杢太郎の岳父さんもいる。中学校長もいれば有名な富豪もいる。銀行の頭取、
牧畜家、材木業者。それに二、三等にも山持ち、汽船持ち、芸術写真のKさん、小学校長....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
論一般人民は美味としてこれを食したものであった。ことに奈良朝以前には或る程度まで
牧畜も行われて、豕を飼育して食料に供したものであった。もちろん一般人民も自ら鳥獣....