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牧野信一
「牧野信一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牧野信一の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ブルジョア作家のファッショ化に就て」より 著者:宮本百合子
書くことになって、ハッキリとファッショへの途を辿っている一群の人々がある。例えば
牧野信一の「ゼーロン」川端康成の或る作品などは表面個人主義的な現実からの逃避を示....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
勢で心霊問題がとりあげられただろう! 「ゼーロン」を書いてロマン主義へ逃げ込んだ
牧野信一にしろ、この「抒情歌」の作者にしろ、ブルジョア・インテリゲンチアが政治的....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
ムの場面を賑わした必然も、おのずから会得されるのである。 四
牧野信一の自殺は、当時作家の生活感情に一つの深く暗い衝撃を与えた出来事であった。....
「青春論」より 著者:坂口安吾
来ない自分だから後悔すべからず、という、いわば祈りに似た愚か者の情熱にすぎない。
牧野信一が魚籃坂上にいたころ、書斎に一枚の短冊が貼りつけてあって「我事に於て後悔....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
生を托してともすれば崩れがちな自信と戦っている身には、気持のいい石ではなかった。
牧野信一は奇妙な人で、神社仏閣の前を素通りすることの出来ない人であった。必ず恭々....
「私は誰?」より 著者:坂口安吾
して、私の二十七の時だったか「文科」という雑誌をだした。発行は春陽堂、親分格のが
牧野信一で、同人は小林秀雄、河上徹太郎、中島健蔵、嘉村礒多、それに私などだったが....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
の注意はもっと強く働いていたろう。自殺した文士はそのほかにもいる。近いところでは
牧野信一、田中英光。しかし、その本は彼の手もとになかった。たぶん、本屋にでていな....
「死と影」より 著者:坂口安吾
オレはこれだけの人間なんだ、という絶望があるだけであった。 その年の春さきに、
牧野信一が、女房の浮気に悩んで、自殺した。たかが女房の浮気に、と、私は彼をあわれ....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
は酔っ払ってカラムのが好きで、あいにく私の飲み仲間はその術の達人ぞろいであった。
牧野信一は酔うと意地わるになるし、小林秀雄、河上徹太郎はカラミの大家。中原中也の....
「小林さんと私のツキアイ」より 著者:坂口安吾
一ツの姿だったから。 私が「青い馬」という同人雑誌に「風博士」というのを書いて
牧野信一に文藝春秋誌上で大そうなおほめの言葉をうけた。それが縁で文藝春秋に作品を....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
った。広津の書く感想文、とくに人間についての印象記などは立派だ。このあいだ読んだ
牧野信一との交友録など、目も筆も冴えかえったものであった。
牧野信一を描いて、あれ....