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「牧馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牧馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風の又三郎」より 著者:宮沢賢治
らもう少し草集めて仕舞《しむ》がらな、うなだ遊ばばあの土手の中さはいってろ。まだ牧馬の馬二十匹ばかりはいるがらな。」 にいさんは向こうへ行こうとして、振り向い....
恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
影を落として空高く立っていた。その下に小笹《こざさ》が密生していて、五、六頭の放牧馬が尾を振り振り笹を食っていた。栗毛と黒馬と葦毛の三頭の馬はV字形の三角形にな....
藁草履」より 著者:島崎藤村
ます。この辺に住んでおりますのが慓悍《ひょうかん》な信州人でして、その職業には、牧馬、耕作、杣《そま》、炭焼――わけても牧馬には熱心な人民です。この手合が馬を追....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に、 〈『魏書《ぎしょ》』いわく、青海周囲千余里、海内小山あり、毎冬氷合の後、良牧馬を以てこの山に置き、来春に至りこれを収む、馬皆孕むあり、生まるるところの駒、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
父以上の暴君であるこの姫君の命令に、小作連が否《いな》やを唱えるはずはない、農林牧馬の仕事はさし置いても…… ただ一つ、取柄なことは、この暴君は、父に比して人....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
托し申候。 馬と申せばこの道中は、三春、白河等、皆名立たる馬の名所にて、野に走る牧馬の群はさることながら、途中茅野原を分け行き候へば、鹿毛《かげ》なる駒の二歳位....
剣侠」より 著者:国枝史郎
うか、豪勢なもんだな」 「と云いましても抜目は無く、武州には小金井の牧場があり、牧馬や、牧牛が盛んでありますから、その間に牧主や博労衆などと、来年の馬市の交渉な....