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物ならず
「物ならず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物ならずの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
色の変化は、全能の手が秘蔵のパレットを空しゅうして塗った山だ、竟《つい》にこれ我
物ならずと、呟《つぶや》いたことであろう、宗教家が来る、博物学者が来る、山の黙示....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
郷の鏃を見んと、洛西妙心寺に往って見ると、鏃甚だ大にしてまた長く、常人の射るべき
物ならず、打根《うちね》のごとし、打根は射る物でなく手に掛けて人に打ち付くる物な....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
うき名しばしきゆるとも」二人が生涯一人でいたりすれば「口清うこそ云へ何とも知れた
物ならず」と云われるだろう。「お前様嫁入りし給ひてのち、我一人にてあらんとも、哀....