物の上手[語句情報] » 物の上手

「物の上手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

物の上手の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
ゃるような次第でげす。一寸《ちょっと》いたしたことが之《こ》れでございますから、物の上手とか名人とか立てられる人は必ずその技芸に熱心していろ/\の工夫を凝らして....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
のが当りまえのようになっているのですが、この小坂という人ばかりは例外で、好きこそ物の上手なりけりと云うのか、それとも一種の天才というのか、素人芸や殿様芸を通り越....
画の悲み」より 著者:国木田独歩
自分は小供の時、何よりも画が好きであった。(と岡本某が語りだした)。 好きこそ物の上手とやらで、自分も他の学課の中画では同級生の中自分に及ぶものがない。画と数....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
てあるし、職としても立派なものであるから、腕次第でドンナ出世も出来よう、好きこそ物の上手で、俺に似て器用でもあるから、行く行くは相当の棟梁にもなれようというよう....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《しとやか》で、父親が儒者のなれの果だけ有ッて、小供ながらも学問が好《すき》こそ物の上手で出来る。いけ年を仕《つかまつっ》てもとかく人|真似《まね》は輟《や》め....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ぬはずだ。我が芸未熟なればこそ男の小さきが目に立ったのだと語るを聞いて、皆人誠に物の上手は別な物と感心したそうだ。 舜は邇言《じげん》を察したとか。今日書物で....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
は怖々縁の下へ段々這入りますと、先に誰か逃込んで居るから其の人の帯へ掴まると、捕物の上手な源藏と申す者が潜って入り、庄吉の帯を捕えて、 源「さア出ろ/\」 と....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
達に、その呼吸がわかろうはずがありませんよ。庖丁加減にちっとも気のつかない奴が、物の上手になったためしはないのですからな。」 四条派の始祖松村呉春は、人を見る....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を少々教わった覚えがあるばかりですが、武術は本来、好きには好きです」 「好きこそ物の上手なれで、さだめて鍛錬のこととお察し申しますが、柔術の方はいかがでございま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ちから小力《こぢから》があって、身が軽い、それから柄になく武芸が好きで、好きこそ物の上手というやつで、あたり近所に敵がいねえものだから、つい増長して、親爺の隠徳....