物の折[語句情報] » 物の折

「物の折〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

物の折の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
全く、お嬢さんでなくても、木ノさんには匙を投げます」と云った。 新造卸しの引出物の折菓子を与えられて、唇の紅を乱して食べていた雛妓が、座を取持ち顔に、「愛嬌喚....
四月馬鹿」より 著者:渡辺温
よ。』 エミ子は雄吉君を止めました。 ところが、それでもきかずに、猶幾度か化物の折檻をこころみている中に、雄吉君はつい誤って、小石を硝子枠にぶつっけてガチャ....
死の前後」より 著者:豊島与志雄
いつもの善良な笑顔に返って、風呂敷包を開いてみせた。きんとんや蓮や蝦や肴などの煮物の折詰と、酒の二合瓶がはいっていた。これまでに嘗てないことなので、女中がびっく....
出家物語」より 著者:坂口安吾
てゝいるうち、月日が流れて、気持もすっかり落ちついていた。 ある日、何かの探し物の折に火鉢のヒキダシから、例の手紙がでてきたので、何かと思い出も珍しく、読んで....