物凄じい[語句情報] » 物凄じい

「物凄じい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

物凄じいの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
し出された怪物は何であったろうか。それはあの巨大な鉄骨で組立てられたクレーンが、物凄じい響きをあげて、呀ッという間に、全速力で一同の頭上を通り過ぎたのであった。....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
は伸子の解放を転機として、もはや人間の世界には希望を絶たれてしまったからだ。あの物凄じい黒死館の底流――些細な犯罪現象の個々一つ一つにさえ、影を絶たないあの大魔....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ござるな! ご返答なされ!」 提げて出た刀に反を打たせ、グッと睨んだ眼付きには物凄じいものがあった。文は元より武道においても小野二郎右衛門の門下として小野派一....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
が大臣席のうしろの方にした、と思ったら、その次の瞬間に、「ド、ド、どーんッ!」と物凄じい大爆音が起った。 あとは何にも判らなかった。 五分、十分……やや静ま....
三国志」より 著者:吉川英治
挙げて、麓の大軍へ逆落しに、突撃して行った。 半日の余にわたる死闘、また死闘の物凄じい血戦の後、月は山の肩に、白く冴えた。 その夜、曹操は、 「もはや、これ....
簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
い方が利巧である。妖女《ようじょ》か孫悟空《そんごくう》を主人公とした夢幻的で|物凄じい《ウイヤド》紙芝居が出来たなら、一度見たいものである。 「電気の知識なん....