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物実
「物実〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物実の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
軍医との協同実験が始まった。これは川波大尉が担任する研究題目で、航空学に関する動
物実験なので、気圧の低くなった硝子鐘のなかに棲息するモルモットの能力について、こ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《かくぜん》たり。後世日本同様異常の蛇を竜とせる記事多きも、それは古伝の竜らしき
物実在せぬよりの牽強《こじつけ》だ。 全体竜と蛇がどう差《ちが》うかといわん....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
、如何にも簡単にうなずいた。 「ええ……そうなんですの」 「ほオ――オ。お前が動
物実験をやるチウのか」 「……アラ……そうじゃないんですの……」 「ふむ。どんな....
「火星探険」より 著者:海野十三
わない。それは人間に対して行うにはまだ危険の程度が分らないからであった。今回の動
物実験がすんだ上で、次回には更にあらゆる準備をととのえ、人間を試験台にすることと....
「燃ゆる頬」より 著者:堀辰雄
だ最後の一撃だけが残されていた…… 或る日の昼休みに、私は一人でぶらぶらと、植
物実験室の南側にある、ひっそりした花壇のなかを歩いていた。そのうちに、私はふと足....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
だけのことで、顧客はない方がよい。自由気儘な研究が目的だ。モルモットを飼って、動
物実験もしてみたい。ペニシリンだって、青黴の一種から発見されたのだ。どんな草根木....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
ね。 あらゆる事件には、その限界があるのである。たとえば下山事件の場合には、動
物実験の結果自殺か他殺か明確にしうるか否か、ということが第一の限界である。文明開....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
六月四日に、私は広島文理科大学植物学教室の職員達と一緒に同校の学生を引き連れて植
物実地指導のため、安芸の国山県郡八幡村におもむいた。この八幡村は同国西北隅の地で....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
と同じく、寄附者及び年代を特記する程の由緒ある物総計百六十三点の中、天智朝以前の
物実に十五点、和銅初年以前の物四点、その以後の物百四十四点となっているのである。....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
壊の際に発生する放射線の生物体におよぼす作用については、過去においてすでに各種動
物実験や臨床経験によって明らかとなっている点が多い。大量の放射線を短時間照射した....