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「物思ひ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

物思ひの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蛇の花嫁」より 著者:大手拓次
揚羽の蝶の朝の舞 汝がこゑの 水晶色の鈴のおとづれ 汝がこゑの うすあをき月草の物思ひ 汝がこゑの うまるる雛鳩 汝がこゑの 雪色の 心のこゑのうるはしさ ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の方が受身という気配があるようである。 ○ あかねさす昼は物思ひぬばたまの夜はすがらに哭のみし泣かゆ 〔巻十五・三七三二〕 中臣宅守 こ....
母の上京」より 著者:坂口安吾
なさを我身の切なさの如くに考へることが多かつた。 夏川は眠るまのわづかばかりの物思ひにも、同じ寝床に足腰のふれてゐる女に就て思ふよりも、ヒロシに就て思ふことが....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ぞれに愛すべき一幅の画面をなしたり。看《み》よ。日本の女が障子のかげにうつうつと物思ひに暮れたる姿のいかに美しきや。あるひは若き娘の戸口に坐《すわ》りて両手を後....
白くれない」より 著者:夢野久作
きまゝに、われにもあらず長崎の方へ踵を返して、飛ぶが如く足を早むるに、夢うつゝに物思ひ来りし道程なれば、心覚え更に無し。今来し道を人に問ひ/\引返し行く程に、い....