物成[語句情報] » 物成

「物成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

物成の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
事石川備前守の旧例によることには変わりはなかった。慶長年代のころには定見取米を御物成といい、木租を御役榑という。名はどうあろうとも、その実は同じだ。この貢納の旧....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
らが面白く成りますが、兎角開けぬ其の昔のお物語は嘘のようなお話が多いというのは、物成が極お安く、唯今では物価が高直で、昔のお値段の事を唯今申すと嘘らしいような事....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
その他の水菓子、甘酒、諸商人の出ること、晴夜《せいや》には、半宵《はんしょう》の物成高《うりあげだか》五百円位、きわめて景気よしともある。 なんと、蝦夷錦《え....
間人考」より 著者:喜田貞吉
即ち百姓と間脇との区別は何処にありやと云ふに、寛文二年子の年十月二日元屋村石高小物成牛馬舟家人数指出帳を見るに、 一、家数弐拾六間 内 拾五間 御役家 ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
こう》して三成分の人体に必要なる分量は『食道楽』の本文を見るべし。 人は自ら食物成分の不足を感ずる事あり。時によりて脂肪分多き物が欲しくなり、時によりて饂飩《....