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物理化学
「物理化学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物理化学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「教育と文芸」より 著者:夏目漱石
とを悟《さと》るというような場合も出来て来る。こういう変化はなぜ起ったか、これは
物理化学|博物《はくぶつ》などの科学が進歩して物をよく見て、研究して見る。こうい....
「科学者と芸術家」より 著者:寺田寅彦
統はその整合の美においておそらくあらゆる人間の製作物中の最も壮麗なものであろう。
物理化学の諸般の方則はもちろん、生物現象中に発見される調和的普遍的の事実にも、単....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
度の高いものであったかということに驚かざるを得ない。しかるに他の方面の科学、特に
物理化学の方の知識は到底これとは比較にならない劣等なものであった。アリスタルコス....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
校時代から算術と理科がきらいで、中学生時代には代数、平面幾何、立体幾何、三角法と
物理化学に過度の神経消耗をやり、遂にK大学の理財科を今から三年前に出た「お坊ちゃ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
て、毎日そこから通うこととなった。そこでは僕は自分の学力の足りないと思った数学や
物理化学に特に力を入れて勉強した。そして同時にまた、あるいは四月頃になってからだ....
「蜘蛛」より 著者:甲賀三郎
な灯台か、ふるぼけた火見櫓とも見えた。私はそれを感慨ふかく見上げた。 一年前に
物理化学の泰斗である辻川博士がとつぜん大学教授の職をなげうって、まるで専門違いの....
「量的と質的と統計的と」より 著者:寺田寅彦
るが、ガラスはみがいても宝石にはならないのである。 現代のように量的に進歩した
物理化学界で、昔のような質的発見はもはやあり得まいという人があるとすれば、それは....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
かしいのもまたその訓練である。 火事は物質の燃焼する現象であるからやはり一種の
物理化学的現象である。この現象は日本には特別多い。それだのに日本の科学者で火事の....
「辞典」より 著者:戸坂潤
る。之は化学プロパーに於ては必ずしも常にそうだとは云えないことだ、尤も理論化学=
物理化学なる化学の特別な部門は別として。 或る哲学学派はそこで、物理学が化学な....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
イン「戦争」をグリークという調子で、どうも分りにくくて困った。 ネルンストの「
物理化学」もひやかしに一、二度聴いたことがあったが、西洋人にしては脊の低いずんぐ....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
日本の学術が進歩したとはいうもののまだまだ十分とは云われない。試みに世界における
物理化学に関する研究論文の文献を集録した『フィジカリッシェ・ベリヒテ』及び『ケミ....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
大の副手ですが、これも兄貴のせいで、僕の頭は特別ダメなんです。中学のとき、数学、
物理化学は丁、英語も丁、漢文と国語が丙ですが、それでも兄貴のおかげで大学へ入学も....
「人造物語」より 著者:海野十三
人造ものを産んだのは、このところ五十年ばかりの間に、異常な発達をとげた電気工学、
物理化学のおかげである。 人造人間は、まず措くとするも、人造|絹糸、人造酒、人....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
であるが、空中村と陸地との連絡、空中工場に、空中牧場、空中学校に、空中共産国家、
物理化学的の発明ばかりでなく、心理的また精神的の発明までが後から後から頭の中に湧....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
が、複雑のごとくみえて統一された人体内各器官の機能も、動作電流、刺激、反応などと
物理化学において取り扱う現象として説明されては、霊魂などというとぼけたものの存在....