物申し[語句情報] » 物申し

「物申し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

物申しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
かと門の外へ歩みよると、ほとほと扉を叩いて中なる門番に呼びかけました。 「あの、物申します。わたくし、旅に行き暮れた女子でござります。宿を取りはぐれまして難渋ひ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かよろしく。日頃御厄介になっちょりますから今度見舞いに参りましたについて、一寸お物申したいと云って居りますから」云々。そうすると、私が「どうぞよろしく」とおじぎ....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
もなしに鍋の粟を洗っていると、門には又もや案内を求める声がきこえた。 「御庵主に物申したい。」 呼ばれて初めて振り向くと、秋の日はいつの間にか吹き消すように暮....
私本太平記」より 著者:吉川英治
には見られない素朴な郷武者振りで、こう呼びかけた。 「――内なる尼前のおん母子へ物申しまする。これは足利殿の末党一色村の者どもですが、きのう不知哉丸さまの母御前....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の身をもって、あまりと申せば、僭上な」 「いいや、貞満はいま、全官軍の兵に代って物申しているのです。僭上などと日ごろの行儀は、知るところでございません。いずれに....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るのである。 ここでちょっと、朝日新聞の学芸欄で抗議された帝大の本位田祥男氏に物申しておくが、あなたは小説と歴史とを混同しておられる。また、史実というものを、....