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「物相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

物相の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
づけにほおずき提灯をかけるのもある。福引きのような大当りはないが、大抵の店では買物相当のお景物をくれることになっているので、その景品をこれ見よとばかりに積み飾っ....
絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
も、個物は何処までも自己自身を限定するものではない、真に働くものではない。真に個物相互限定の世界は、ライプニッツのモナドの世界の如きものでなければならない。モナ....
さるかに合戦と桃太郎」より 著者:寺田寅彦
んなやはりそういう仮面をかぶった人間の役者の仮装であって、そうしてそれらの仮装人物相互の間に起こるいろいろな事件や葛藤も実はほんの少しばかりちがった形で日常にわ....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
す」 田「迷惑するたって現在此処に」 武「じゃア手前荷物を※めるとなれば、若し荷物相違致せば首を切るぞ」 田「切られべえ、命より大事な他人に預った物があるから、....
自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
試むべし。 厳密なる意味において「物理的孤立系」なるものが存せず、すなわち「万物相関」という見方よりすれば、一つの現象を限定すべき原因条件の数はほとんど無限な....
方則について」より 著者:寺田寅彦
ごとき事実が吾人に認め得られるというのは不思議な事ではあるまいか。 華厳経に万物相関の理というのが説いてあるそうである。誠に宇宙は無限大でその中に包含する万象....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
本文の意を案ずるに、歌舞伎云々以下は、家の貧富などに論なく、唯婦人たる者は芝居見物相成らず、鳴物を聴くこと相成らず、年四十になるまでは宮寺の参詣も差控えよとて、....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ないのである。 更にまた、もっと直接的な規制によらずとも、課税だけで十分に、貨物相互の自然的関係に本質的に干渉する奨励または抑制の制度が作り出されることも、注....
淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
ぐのだが、樽神輿にでも乗った気持ちで甚だ快い。 万相渓で駕籠を捨て、いよいよ万物相(岩山の群落の総称)への棧径へかかった。目指すところは天仙台と、天女の化粧壺....