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物見車
「物見車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物見車の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空車」より 著者:森鴎外
むなぐるまは古言である。これを聞けば昔の絵巻にあるような
物見車が思い浮かべられる。 すべて古言はその行われた時と所との色を帯びている。....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ぶ》する大臣は定員のほかに特に宣旨《せんじ》があって源氏の右大将をも加えられた。
物見車で出ようとする人たちは、その日を楽しみに思い晴れがましくも思っていた。 ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
婦人であると名高い存在になっている御息所の添った斎宮の出発の列をながめようとして
物見車《ものみぐるま》が多く出ている日であった。斎宮は午後四時に宮中へおはいりに....
「源氏物語」より 著者:紫式部
は田舎《いなか》びずにきれいであった。斎宮《さいぐう》の下向《げこう》の日に出る
物見車が思われた。源氏の光がまた発揮される時代になっていて、希望して来た多数の随....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
った。 六波羅より、七条を西へ、大宮を南に折れて、東寺の門前に、車をおさへらる。
物見車、所狭きほどなり。若きも老いも、尼法師、あやしき山賤まで、(中略)おのおの....