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物質文明
「物質文明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物質文明の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
生じ、東洋精神文化も、初めて真の発達を遂げうるのである。」 寒帯文明に徹底した
物質文明偏重の西洋文明は、即ち覇道文明である。これに対し熱帯文明が王道文明である....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
れども、その為に軍備縮少は考えものだなんて云う議論は駄目ですよ。一体今度の震災で
物質文明が脆くも自然に負かされたと云う議論があるようだが、以っての外の事です。吾....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
て、宗教団体法案綱要の審査会が開かれた。席上時の文相松田氏は述べていわく。「方今
物質文明の異常なる発展に伴い、これが幣竇《へいとう》もまた顕著なるものあり、ひい....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
さ》い時代を背景として、反動的な残存勢力の必死の反抗にも拘らず、西洋の先進諸国の
物質文明、精神文明は新らしき進歩的思潮と共に、尚も滔々《とうとう》として輸入され....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
来の新しい人間現象を予想することも可能である。 想像力の強い昔の作者の予想した
物質文明機関で現代にすでに実現されているものがはなはだ多い。電燈でも、飛行機でも....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
果して太青洋は、いつまでも、平和のうちに置かれているだろうか。そのころ、高度の
物質文明は、人類をほとんど発狂点に近いまでに増長させていた。 祝勝日 桜....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
い社会も矢張り相変らず資本主義社会の延長にすぎず、資本主義社会の本質をなしている
物質文明・機械文明は終焉するどころか益々露骨になって行くに過ぎない。魂の休憩であ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
りではなく、産業や技術からは積極的に絶縁さえしようと希望している。産業や技術は、
物質文明や福利厚生の根柢にはなるが、恰もそういう実際生活の利害からこそ哲学は超越....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
観念が、文明という観念から特別に区別されていることは、人の知る通りである。例えば
物質文明に対して精神文化という場合に、この区別の或る要点が云い表わされるのである....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
何百何十号という部屋番号が付いていて、はなはだ殺風景な有様でありますので、さすが
物質文明に慣れて居る人々も一日中こんな家の中にはいられない。そこで外に出て伸び伸....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
法にも欧米諸国の法律においてもこの原則が明らかに採用されています。けれども、最近
物質文明の進歩、大工業の発達とともに、使う本人にとってはきわめて便利ではあるが、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ないからこそ、信念によってそれを迎えます。 福沢諭吉という方は、維新後の日本に
物質文明の必要なることを痛感せられ、極力その智識を輸入し、また国民間にその普及を....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
や技術学だけを移植しようとすると、東洋では文化そのものが二つに割れて、精神文化と
物質文明との独立平行説のような、資本制下の和魂漢才説が生じて来る。徳川期に於て「....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
とや、それが何病であるかという、臨症上のことは、残念ながら漢法は零である。一切の
物質文明は何といっても、今後の日本を欧化させずにはおかない。かくて日本は欧化され....