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「特使〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

特使の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
ことである。といっても植木鉢ではなく宝石をちりばめた御殿であった。花ごとに仕える特使が派遣せられ、兎の毛で作ったやわらかい刷毛でその葉を洗うのであった。牡丹は、....
惜別」より 著者:太宰治
、ちょっとハイカラなところのあった人物らしく、慶長十八年すでに支倉六右衛門常長を特使としてローマに派遣して他藩の保守|退嬰派を瞠若させたりなどして、その余波が明....
氷河期の怪人」より 著者:海野十三
りひろげられる。 このヤヨイ号には、ある特別な用事をおびて、ヨーロッパへわたる特使団の一行がのっていた。道彦少年も、その中に加わっていた。彼は、団長|木谷博士....
地軸作戦」より 著者:海野十三
1 某大国宰相の特使だと称する人物が、このたび金博士の許にやってきた。 金博士は、当時|香港の....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
ことと思えばよろしいのである)――その十三月八日において、彼ルーズベルトは、彼の特使を、かの金博士に面会さすべく遂に成功したのであった。 「わしはルーズベルトは....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
1 チャーチルが、その特使の出発に際して念を押していった。 「ええかね。なるたけ凄いやつを買取るんじゃ....
青年の生きる道」より 著者:宮本百合子
、ロシアの革命運動に参加した理由で死刑を宣告された。銃殺されようとするその瞬間に特使が来て彼は死なずに済んだ。然しこの一つの経験はドストイェフスキイの生涯を替え....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
にふとった体を包んだ紳士が、甲板の方から入ってきた。それは外ならぬソ連のハバノフ特使であった。 「やあお早う、ハバノフさん。私は煙草が吸いたくなって、それで朝早....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
られなければなりません。そのまた当然の行動として、直ちに、その不安を確めるための特使が、この一座のなかから選定せられなければならないはずです。否、選定されるまで....
源氏物語」より 著者:紫式部
音楽の合奏でもしようとされるのでしょう」 と宰相中将は父に言うのであった。 「特使がつかわされたのだから早く行くがよい」 と源氏は許した。中将はああは言って....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
言ったことに気を悪くしていたのである。 そこで逮捕の令状は発送せられた。検事は特使に馬を駆らしてモントルイュ・スュール・メールにつかわし、警視ジャヴェルにその....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
デ・プレの修道院長大助祭はその全聖職者に命じて荘厳な行列をなさしめ、そこで法王の特使が祭式を上げた。けれどもその贖罪《しょくざい》の祭式をも、二人のりっぱな婦人....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
けすることはできませんと宣言した。とはいえ、それからまもなく今度は自分のほうから特使をフランスに送った。フランス王の真の要望がどこにあるかを探索して女王に報告す....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
同年、いよいよ正式に日本問題を解決すべく、米国東インド艦隊司令長官オーリックを特使に任じたときの公式対日要求条項は、五〇年以前のもっぱらなる要求だった米捕鯨船....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
をもっている、両国政府は果してこれを受理するかどうか、内意をたしかめるため二人の特使が上海に来ている――という報告を、上海米国総領事セワードにもたらした者に、F....