特務[語句情報] »
特務
「特務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
特務の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
もりでいるよ」 同志は大変悲観をしていた。が、悒欝《ゆううつ》ではない。僕達の
特務《とくむ》も、このたびが仕納《しおさ》めだと思うと、湧きあがってくる感傷《か....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
というわけじゃ」 「伊号一〇一は、爆雷にやられて、海底にもぐりこんだそうですが、
特務機関の報告によると、海面に湧出した重油の量が、ちと少なすぎるという話ですな」....
「前哨」より 著者:黒島伝治
行くさきに、ここへ支那人がやって来たのを見やしなかったか?」 宿舎の入口には、
特務曹長が、むつかしげな、ふくれ面をして立っていた。 「
特務曹長殿、何かあったん....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
見取図 鬼仏洞の秘密を探れ!
特務機関から命ぜられた大陸に於けるこの最後の仕事、一つに女流探偵の風間三千子の名....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
途中からであったが、 「――約八十隻ノ潜水艦、約百五十隻ノ駆逐艦、ソノホカ大小ノ
特務艦十数隻……」 ここまできいて、太刀川は、ぎくんとした。太平洋上を、このよ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
! 丁度そのとき、この飛行島戦隊に編入せられた巡洋艦、駆逐艦、水雷艇、潜水艦、
特務艦などが合わせて四十六隻舳艫をふくんで飛行島のまわりに投錨した。 リット提....
「流線間諜」より 著者:海野十三
るであろう。 某国政府当局は、国運を賭けたこの怪計画のために、特によりすぐった
特務機関隊を編成して、丁度一年前からわが国に潜入させたのだった。その計画の重大性....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
。」 佐山君はあっけに取られた。 司令部の門を出ると、佐山君と相前後して戸塚
特務曹長が出て行った。
特務曹長とも平素から懇意にしているので、佐山君は一緒にある....
「光は影を」より 著者:岸田国士
、しよつちゆうバタ買つてました。いゝバタでしたわ。あなた、満鉄の方……それとも、
特務機関?」 「僕は単なる一兵卒さ。死にぞこないの兵隊さ。もう、そんなことどうで....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
あっけに取られた。 二 司令部の門を出ると、佐山君と相前後して戸塚|
特務曹長が出て行った。
特務曹長とも平素から懇意にしているので、佐山君は一緒にある....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
れて来る」 「そうだ。それに違いない」 監督が乗り出して云った。 会社直属の
特務機関であり、最も忠実な利潤の走狗である監督は、表面現場の親玉である係長の次に....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
ものであった。 もっとも芝居は蘇州でもちょっと田舎芝居をみた。南京から帰る蘇州
特務機関長に汽車の中でおめにかかったのであったが、その時汽車の中へ日本人がどやど....
「中支遊記」より 著者:上村松園
では妙なことから支那の田舎芝居の楽屋で写生帖をひらいたりした。 お迎えをうけた
特務機関長がお話好きで、あれこれと時間を過ごしたのだが、話が丁度支那芝居のことに....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に改めたのは満州事変以後のことである。 昭和四年五月一日、関東軍司令部で各地の
特務機関長らを集め、いわゆる情報会議が行なわれた。当時の軍司令官は村岡中将で、河....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
蒋介石にとって大きな傷手になった。そこで蒋介石がC・C団といわれた陳立夫陳果夫の
特務隊をつかって、弾圧を加えようとしている。その時のことを先生が話されるのに、今....