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特命
「特命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
特命の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
一国民の生活を知らなければならぬ。東禅寺に浪士の襲撃を受けた英吉利《イギリス》の
特命全権公使サア・ルサアフォオド・オルコックは我我日本人の音楽にも騒音を感ずる許....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
った旧名古屋藩士、田中|不二麿が消息を伝えるころである。過ぐる四年の十一月十日、
特命全権の重大な任務を帯びて日本を出発した岩倉大使の一行がどんな土産をもたらして....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
によってブリストルのエデス・ペグラアのもとにあって悠々自適をきめこんでいたのだ。
特命を帯びた刑事が日夜張り込んで尾行を怠《おこた》らなかったことはもちろんである....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
さでもって、キンギン国にとっては、最も深い意義を持つこのアカグマ国イネ州|駐剳の
特命全権大使として、首都オハン市にとどまっているのであった。 「ああ大総督閣下。....
「母性偏重を排す」より 著者:与謝野晶子
持たないと言う形式の方面ばかりを見て、男は種族の存続を履行し得ず、女のみがそれに
特命されていると断ずるのは浅い。性情の円満な発達を遂げた父母の間に子に対する愛が....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
間にだけ打合せのあったことであるが、実は飛行島の秘密をさぐるため、川上機関大尉に
特命を出したのだ。彼は帝国軍人たる者の無上の栄誉だと感涙にむせんで司令官の前を去....
「梟啼く」より 著者:杉田久女
指を染めたり、芭蕉の花のあまい汁をすったりする事も大概弟と一処であった。 父が
特命で琉球から又更に遠い、新領土に行かなければならなくなったのは明治三十年の五月....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
寄手は随所に奮い立ったが、しかしそれを統率する大将というものはない。六波羅から
特命の将でも下ってくればだが、清高は、隠岐一島の守護にすぎないし、それに帝の脱島....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に乱淫|無頼な男であるかは、次の一例でも分ろうと、書いているのだ。 高家には、
特命をもっている老女がいる。 老女は師直の命で、ひまあるごとに、家臣のやしきを....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
処女の肌を完全に清らかに包み隠してくれたのでした。 明治四年、岩倉具視の一行は
特命全権大使として欧米に派遣せられ、キリスト教の正しい姿をまのあたりに見て心を動....