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特大
「特大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
特大の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二月八日」より 著者:太宰治
の、とおっしゃりながらも、心の中ではほっとして着て下さるのだろうが、どうも寸法が
特大だから、出来合いのものを買って来ても駄目でしょう。むずかしい。 主人も今朝....
「読書法」より 著者:戸坂潤
雑誌に完全に圧倒される所以を説く。当然なことではあるが、有用な分析だ。評論雑誌の
特大号が年四回なのも雑誌資本の年四回の回転率に基くという観察も、仲々警抜である。....
「道標」より 著者:宮本百合子
伸子は気持よい秋の朝の外光のなかで、英字新聞をひろげた。インクの匂いとともに、
特大の活字で印刷されている数行が目を奪った。「ウォール街の大恐慌。一千万株市場に....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
てしまう。いわゆるその「呼吸」がちょっとむつかしい。これを売っている露店商は特製
特大の赤ん坊の頭ぐらいのを空に向けてジャンボンジャンボンと盛んに不思議な騒音を空....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
米三、厚さ十|糎というでかい蟒の胴を輪切りにした燻製が、常例ビフテキに使っていた
特大皿から、はみ出しそうになっているのである。 博士は、椅子にかけるのも待ち遠....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
のだ。が、倍でも三倍でも、SOLにしろSOMBRAにしろ、きょうのような年一度の
特大闘牛になると、何でもいいから切符が手に入っただけで幸運に感謝しなければなるま....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
肩、胸の筋肉を総動員して没入しきっている。そして、ほとんど口数がない。 最後に
特大の重箱にウナギの蒲焼がワンサとつみ並べて現れる。酒のみがウンザリするような大....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
トコロに忍ばせておくことができる。 私は洋服をきる時にはズボンのポケットに麻の
特大のハンカチを入れておく。いざというときフロシキの代用品にもなるからである。麻....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
クール》に歴史と論文で一等賞をとり、卒業式に大統領と握手しているんだ。こんどの超
特大惨敗で、日本は第五十七等国へ下落するかもしれないけど、人間の素質にはなんの変....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
のも取りあえずはせあつまっては、抱きしめだきしめ接吻の雨を降らした。 新聞社は
特大の活字もて、このめずらしき冒険少年の記事をかかげた号外を発行した。ニュージー....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
虹鱒のフライも、朝日に逢った淡雪《あわゆき》のようにどこかへ姿を消してしまった。
特大のコッフェルで炊《た》いたご飯が、ほんの申し訳ほど底に残っただけだった。キャ....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
、縁起に張り子の男根を神棚に飾ったもので、今使い奴が持ってきたのは、まさにその超
特大製のシロモノだった。 「ナナ何じゃイこれは?」 目を剥き出して奥役人怒鳴り....