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「特製〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

特製の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
立った人々は勿論少年に目もやらない。 49 「XYZ会社特製品、迷い子、文芸的映画」と書いた長方形の板。これもこの板を前後にしたサンドウ....
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
とはどうしても見えない。 「矢代君やり給え。余り美味《うま》くはないけれど、長岡特製の粽だと云って貰ったのだ」 「拵《こしら》えようが違うのか、僕はこういうもの....
ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
は、隣室の襖に手をかけたが、これは頑として動かなかった。よくみると、襖は襖だが、特製のもので、こっちからみると紙が貼ってあるが、裏の方は檜材かなにかの堅い板戸に....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
す、私のです」 「随分大きいですね」 「私達は動物のスケッチを入れるので、こんな特製のものじゃないと間に合わないのです」 「こっちの方に、同じような形をした大き....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
内を葡いまわって、魔薬の入った煙草を探した。遂に煙草の隠匿場所がわかって、八本の特製のゴールデン・バットを手に入れた。彼女はそこで貪るように、あの煙草を喫ったの....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ギテ死シ今ハ『パチノ』独リトナリタレドモ、『パチノ』マタ病ミ、命数ナキヲ知リ自ラ特製ノ棺ヲ造リテ土中ニ下リテ死ス――それからもう一つの文書は比較的新らしいもので....
あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
当な証人ってことになるんです……全く、その書生ッぽは果報者ですよ。おまけに証人は特製の別嬪と来てるんですから、冥利につきまさアね……でまア、そんなわけで、やがて....
食魔」より 著者:岡本かの子
とも正直で容易い人物鑑識法のように彼には思えた。 鍋の煮出し汁は、兼て貯えの彼特製の野菜のエキスで調味されてあった。大根は初冬に入り肥えかかっていた。七つ八つ....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
空気がはいっている。そしてたえず空気をきれいにし、不足の酸素を補給する。空気服は特製の人造ゴムまたは軽硬金属板《けいこうきんぞくばん》で出来ていて、外界と服の中....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
ようです。カンガルーです。これは只今醤主席の隠れ……あ、むにゃむにゃ、ソノ、特別特製でございます」 「特製はわかったが、むにゃむにゃというところがよく聞えなかっ....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
ない。この硬い球は、原子核の頗る大きいものだと思えばよろしい、わしが五年かかって特製したものだ。硬いこと重いことに於て正に世界一。そしてこれを共軛回転させてスピ....
火星兵団」より 著者:海野十三
、忘れ物とかいう意味であった。 「よう、佐々、お前はなかなか目がきくぞ。今日は、特製ライスカレーを食べたんだな」 一座は、どっと笑った。 佐々刑事と特製ライ....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
針の根幹はおよそ右の二途に尽きるようである。 順によつてまず最初に外地向き映画特製論を検討してみるが、ここでまず問題になるのはいわゆる外地向きとはいかなる謂か....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
のおかげだったではないか。それと、もうひとつこれもおれの智慧だが、同じ薬に上製と特製の二種類を設けたことが、非常に効果的だった。どうせ、中身はたいして変らぬのだ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
が、市長の着物のあまり汚ないのにびっくりしている。市長はいつも相変らず、購買組合特製の三円六十銭の小倉洋服を着て、足にはゴム靴をはいている。 堂上華族のあるも....