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特許権
「特許権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
特許権の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
ある化学的薬品を使えば、酢、醤油、ソース、いや酒までつくれるという簡単な醸造法の
特許権を、安く買い取りました。日本もいよいよポツダム宣言で手を打つらしいでンな。....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
をそうですねえ、まず二百万円までは出します」 「二百万円、あの『多腕人間方式』の
特許権が二百万円になるのですか」 余は、もう愕きを、隠していることができなかっ....
「機械」より 著者:横光利一
放さなくなったのを感じ出した。思うに軽部は主人の仕事の最近の経過や赤色プレートの
特許権に関する話を主婦から聞かされたにちがいないのだが、主婦まで軽部に私を監視せ....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
が、皆さんの御承知の通り、人工真珠の養殖は特許になっています。三重県の三喜山氏が
特許権の所有者です。従ってこの真珠は、特許を冒して密造されたものになります。そし....
「ジイドとそのソヴェト旅行記」より 著者:宮本百合子
る植民地経営の裏面の罪悪をジイドの面前にひろげて見せた。ジイドは、この時ゴム栽培
特許権所有者組合の横暴と一年間闘い、商務大臣の偽の誓約に憤った。「人間こそ先ず建....
「科学論」より 著者:戸坂潤
に、抑制されざるを得なくなって来る。発明・発見の成果は故意に放擲されたり(例えば
特許権を独占することによって特許使用を全社会に向って禁止する大産業資本を見よ)、....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
, 1932 による)(多くの研究所の研究員の発明に就いては当該研究所又は会社が
特許権を所有する約束にしてある)。――わが国の某肥料会社は空中窒素固定法であるハ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
に優秀な紡織機は、失業者を彌が上に増加せしめ、ひいて世相を悪化せしめる廉を以て、
特許権を与えられなかったそうである。 之は技術によって、例の宗教的・神学的・形....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
なるから、逓信省が放送を許さないことになるというのである。今では本舗「味の素」の
特許権も切れたそうで、味の素は現実的に固有名詞でなくされつつあるが、当時放送局は....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
請負の結果によるものもあるらしい。こうなると技術の社会的運用の問題になるわけで、
特許権数がいくら世界の第三位になっても、技術の社会的水準は一向向上しないというこ....
「技術へ行く問題」より 著者:戸坂潤
書けてある伝記だと思うが、あの内で一等感動させられたのは、キュリがラジウム製造の
特許権を獲得しようかどうしようか、と夫人に相談するくだりである。 夫人はしばら....
「「紋章」の「私」」より 著者:豊島与志雄
て魚醤油の発明に身心をなげうち、学閥の圧迫や其他の社会的不正と戦い、遂に打勝って
特許権を得ても、それをすぐ民間に開放してしまって、また次の発明に飛びついていく、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
り始まる。僕は今イヴのことを言ったが、イヴを作ったのはそれは汝だ。汝は美人発明の
特許権を得てもいいのだ。おおファヴォリット、こんどは汝と呼ぶことをやめよう、詩か....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
取り出して、人をあっといわせる技術をけっして忘れてはいなかった。議会が始まるや、
特許権の問題をめぐって一般に深刻な不平のまき上がっていることが明らかになった。あ....