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「牾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牾の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
へ降りて行ったのであったが、流れの音や、四下《あたり》の静《しずけ》さが、次第に《もどか》しいような彼女の心をなだめて行った。 人の声がしたので、跳《はね》....
城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
た。 しばらくして勝子から 「しょうせんかく」といい出した。 「朝鮮閣」 牴《もどか》しいのはこっちだ、といったふうに寸分違わないように似せてゆく。それが....
高野聖」より 著者:泉鏡花
も見ているかな。」 「どうぞその後を、それから。」と聞く身には他事をいううちが牴《もどか》しく、膠《にべ》もなく続きを促《うなが》した。 「さて、夜も更《ふ》....
縮図」より 著者:徳田秋声
の気持を婉曲に表現することもできず、品よく凭れかかる術も知らないだけに、一層|牴しさを感ずるのだった。 「晴さん、貴女伊ーさんに岡惚れしてるんだろう。」 春....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
に、三人はしばらくプログラムを見ていたが、葉子は中に庸太郎という隔てのあるのを牴しがるようなふうもしていた。 「出よう。」 庸三が煙草をふかしに廊下へ出ると....
童子」より 著者:室生犀星
親とが、今日明日のうちに上京してくるということだったが、返電さえも来ないので、牴かしかった。 「素性の知れないものの乳を遣るのは、どんなものでしょう。それに病....