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「犀利〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

犀利の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
著作界の売名家、奇人変人中のニセ悪人 雑学大博士 外骨先生著 近来にない簡潔犀利の力作 一円本流行の害毒と其裏面談 熱烈の筆 痛快の論 辛辣と皮肉 好謔と善....
語られざる哲学」より 著者:三木清
いて生けるなり」といったところにおいて見出されるのである。 自己の否定する心の犀利《さいり》を矜ったり、いたずらに他と標異することを好んだり、もしくは自己の不....
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
名作があり、キビキビした筆致で、自然でも、人間でも、片っぱしからきめつけるような犀利な文章を書いている。しかしこのご両人は、あまりに老大家であって、「一群」から....
一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
れらの真価を探求したい。官衙や商社における組織や行政の不備や吏員の怠慢に対しても犀利な批評と痛切な助言を加えたい。 これらのあらゆる探究摘発批評の動機が純粋に....
矛盾の一形態としての諸文化組織」より 著者:宮本百合子
失わず生きようと努力しているのであるから、現実の事象の理解についても、おのずから犀利なるものを求めているのである。〔一九三七年八月〕....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
講談にならない、これは何事かを語っていますね、と、鷺の宮の小父ちゃんの言にしては犀利なり。きょう、ずくんでいられていいお年玉頂いたと思います、ありがとうね。 ....
梟雄」より 著者:坂口安吾
動作には品格と落付きがあって、名僧の名にはじなかった。 法蓮房は美男子であり、犀利白皙、カミソリのようであるが、儀式の席では一ツ品格が落ちる。下司でこざかしい....
アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
をここに紹介する。 彼の人間に対する態度は博愛的人道的のものであるらしい。彼の犀利な眼にはおそらく人間のあらゆる偏見や痴愚が眼につき過ぎて困るだろうという事は....
レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
る紙に記されてある)が、画家としてはそれでは満足しきれなかった。で、彼は驚くべく犀利《さいり》な透視力を以って各自の顔を通して性格を読み取り、それをいつまで見て....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
ていた禅宗と浄土宗との教義と実践とを探求し、また鎌倉の政治の実情を観察した。彼の犀利の眼光はこのときすでに禅宗の遁世と、浄土の俗悪との弊を見ぬき、 鎌倉の権力政....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
を吐く際には、脳が膨張するので、眼球がそれに圧されて、突き出てしまうのだ。また、犀利な刃物を、非常な速力で加えた場合には、血管の断面が、一時は収縮するけれども、....
「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
のルナアルを、十九世紀末葉のフランス文壇で特異な存在としたのは、なによりも、彼の犀利無比ともいうべき観察の眼と、的確緻密な表現のニュアンスである。 彼は常に身....