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「犀川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

犀川の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
取っ組合をしている。 「さてこれからまた取っ組むかな。 「大事にしろよ。 西山犀川 十月二十五日夜 * * * 「ガンベさん、あなた今....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
に於て、川中島に於ける交戦は数回あったが、其の主なるものは、弘治元年七月十九日|犀川河畔の戦闘と永禄四年九月十日の川中島合戦との二回だけである。他は云うに足りな....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
領分が私達の眼前に展けて来る。千曲川はこの田畠の多い谷間を流れている。 一体、犀川に合するまでの千曲川は、殆んど船の影を見ない。唯、流れるままに任せてある。こ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ってある。またこの近傍において地質の急に変革したところもある、すなわちその北方|犀川筋の地方はおもに破砕した翠増岩石から成り立っていて、そしてその南方木曾川の谷....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に走る。遠くは飛騨境《ひだざかい》の、槍、穂高、乗鞍等を雲際に望むところ。近くは犀川《さいがわ》と、天竜川とが、分水界をなすところ。 すべてを灰色に塗りつぶし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
里。 丹波島から善光寺までは、もう一里十二町というホンの一息のところまで来て、犀川《さいがわ》の河原。 この河原へ来た時に月があがったので道庵先生が、すっか....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
にも霧の中から剣光帽影が閃めいたのがハッキリ目の前に浮んで来る。 「霧立ち罩むる犀川を」という川中島の戦いの歌を誦する度びに私は馬洗川や、西城川の霧のことを連想....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
魚は関西系である。同じ信州でも浅間火山を取りまく諸渓流には関東系の山女魚が棲み、犀川の上流日本アルプスから流れ出す奈良井川や高瀬川に産する山女魚は関西系に属し、....
雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
かし、やまやという感心もせぬ旅宿に昼餐《ちゅうさん》したため、白馬山におくられ、犀川よぎり、小諸《こもろ》のあたり浅間《あさま》山を飽《あ》かず眺め、八ヶ岳、立....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
ことでございました。 また、更級郡大岡村の下大岡という部落でありますが、ここは犀川の谷底近くにできているわずかに十数戸の部落でありながら、年々十車以上もの生柿....
県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
浅間は殊に活火山 いずれも国の鎮めなり 流れ淀まずゆく水は 北に犀川|千曲川 南に木曽川天竜川 これまた国の固めなり 三 木曽の谷には真....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
んで来ておくれ。」 私がうるさく思いはせぬかと気をかねるようにして、いつも裏の犀川の水を汲みにやらせた。東京では隅田川ほどあるこの犀川は、瀬に砥がれたきめのこ....
」より 著者:室生犀星
た。 「うん。それから――。」 かれは、いつもの場ン場の大桑村の淵へ出かけた。犀川の上流で、やや遅れぎみの若葉が淵の上を半分以上覆いかぶさって、しんと、若葉の....
天狗」より 著者:室生犀星
られていた。――それ故城下の剣客は誰一人として立向うことができなかった。大桶口、犀川口を固めている月番詰所の小役人達も、かれが通るとなるべく、彼を怒らせまいとし....
九谷焼」より 著者:中谷宇吉郎
が、軒並《のきなみ》に並んでいたが、皆寺井でつくったものばかりだった。ただ一軒、犀川《さいがわ》の橋の袂《たもと》にあった大きい店で、自分で窯をもって研究してい....