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犁
「犁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
犁の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
我を取りて以て夫と為すべし〉、牝虎答うらく〈汝項斛領甚だ高大、ただ車を駕しおよび
犁《すき》を挽くに堪えたり、いかんぞこの醜き身形をもてたちまち我がために夫主とな....
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
んだ。 何《あん》といってええだが、こちゃしらぬ。 うまを六匹くんさんし。サテ、
犁《すき》でもってすけちゅうだ、おえちゅうだよ。 うまを六匹売っとばし、 めうし....
「令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
することを知らないで、みだらな辞を吐いて、我が官府をそしるとは、何事だ、その方を
犁舌獄へ下すからそう思え」 その声が終るか終らないかに、三四人の鬼卒が※は懼れ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
れがばらばら落ちた。 路のほとりに軒の傾むいた小さな百姓家があって、壁には鋤や
犁や古い蓑などがかけてある。髪の乱れた肥った嚊が柱によりかかって、今年生まれた赤....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
馬鍬を泥に打込んでは曳やっと捏ね、また打込んでは曳やっとひく。他所では馬に引かす
犁を重そうに人間が引張って、牛か馬の様に泥水の中を踏み込み／＼ひいて行く。労力其....
「李陵」より 著者:中島敦
。その後の待遇も鄭重《ていちょう》を極めた。且※侯《そていこう》単于とて先代の※
犁湖《くりこ》単于の弟だが、骨骼《こっかく》の逞《たくま》しい巨眼《きょがん》赭....
「悟浄出世」より 著者:中島敦
う。どうじゃ。驚いたかな。わしの名はな、子輿《しよ》というてな、子祀《しし》、子
犁《しれい》、子来《しらい》という三人の莫逆《ばくぎゃく》の友がありますじゃ。み....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れて孵《かえ》らずと、プリニウス説にこれを防ぐには卵の下草の下に鉄釘一本、または
犁《すき》のサキで済《すく》い揚《あ》げた土を置けば敗《やぶ》れずと、コルメラは....
「トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
とは頓着しない。」こう勇吉は幾度となく決心した。しかしその度毎に、かれの体格が鋤
犁を取るには不適当なのを考えてかれは躊躇した。かれの体は小柄で、痩せて、力がなか....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
その向こうには畑がうちつづいていた。閑寂だった。地を耘《うな》ってる牛の鳴声や、
犁《すき》を取ってる百姓の甲《かん》高い声が聞こえていた。 「シッ！……ダア、ダ....
「博物誌」より 著者:岸田国士
ら十スー銀貨を一枚まきあげてしまう。 重たげに有史以前の思想で目方のついている
犁牛を見に行ってやりたまえ。麒麟は鉄柵の横木の上から、槍の先につけたような頭を覗....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
われる土地で開墾されていないのはほとんど見受けず、そして英蘭《イングランド》では
犁《すき》が触れたことがないような土地が、数多く耕やされているのを、確かに見た。....
「三国志」より 著者:吉川英治
い、珠をかざる癖があるので、それをとがめたらしいのである。 「これか。……これは
犁牛の尾だよ。たいへん珍しい物だそうだ。襄陽のさる富豪から贈ってよこしたので、帽....