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「犬公方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

犬公方の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
一 ――その第三話です。 江戸年代記に依りますと、丁度この第三話が起きた月――即ち元禄七年の四月に至って、お犬公方《いぬくぼう》と綽名《あだな》をつけられている時の将軍|綱吉《つなよし》の....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の姿がはッと平伏したのと一緒に、ちょこちょこと出て来たのは赤白まだらの犬です。お犬公方様またなき御愛犬と見えて、お守役のお城小姓がふたり。 「五位さま、こちらこ....
増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
綱は何事もなく、この世を去ったのであるが、五代の綱吉は馬鹿殿様であった。俗にいう犬公方がそれである。国法を紊すものなりとして、桂昌院は我が子綱吉を殺し、その後自....
大岡越前」より 著者:吉川英治
る力はない。意気もない。 (ひとつ、お犬小屋を、ひッくり返すような目にあわせて、犬公方や犬役人どもに、泡をふかせてやろうじゃねえか) と、いうのが、今夜の目的....