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犬張子
「犬張子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
犬張子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦右衛門の最後」より 著者:菊池寛
傑はたくさんいるが、人間らしい人間を常に miss していた。自分は、浅井了意の
犬張子を読んで三浦右衛門の最後を知った時、初めて“There is also a man.”の感に堪えなかった。....
「海異記」より 著者:泉鏡花
すやすやと寐入っているが、可愛らしさは四辺にこぼれた、畳も、縁も、手遊、玩弄物。
犬張子が横に寝て、起上り小法師のころりと坐った、縁台に、はりもの板を斜めにして、....
「宵(一幕)」より 著者:宮本百合子
、赤まじりの帯で、つや子を抱いて来る。 つや子は、可愛らしい友禅の袖なし、大きな
犬張子の縫をしたエプロンをかけた、色白の肥った愛らしい子、右の手で耳の辺を払うよ....
「我楽多玩具」より 著者:岡本綺堂
す。竹で作ったのは下等品としてあまり好まれませんでした。小さい者の玩具としては、
犬張子、木兎、達摩、鳩のたぐい、一々数え切れません、いずれも張子でした。 方々....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
すが、酉町の熊手など、考えると不思議にも面白い装飾に達したものであります。玩具の
犬張子などにも、何か紛いない江戸の姿が浮びます。今まではどの家でも子供のお宮参り....