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犬牙
「犬牙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
犬牙の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みちの記」より 著者:森鴎外
外を青「ペンキ」にて塗りたる木の箱にて、中に乗りし十二人の客は肩腰相触れて、膝は
犬牙のように交錯す。つくりつけの木の腰掛は、「フランケット」二枚敷きても膚を破ら....
「三国志」より 著者:吉川英治
鋒は、弟のそれがしに仰せつけ下されたい」と、呶鳴った。 見れば、面は蟹の如く、
犬牙は白く唇をかみ、髪髯赤く巻きちぢれて、見るから怖ろしい相貌をしているが、平常....
「三国志」より 著者:吉川英治
秦※の陣へおもむいた。 河港の入口に、猛兵を左右にしたがえ、駒を立てていた豹眉
犬牙の荒武者がある。 「止れっ。――来れるものは何奴であるか」 「秦※は、足下か....