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「犬神人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

犬神人の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
。さればこれを人事について言ってみれば、自山を擁護して破邪折伏の任務に当る祇園の犬神人の如きは、身分は低いがやはり一種の護法と云ってしかるべきものである。そして....
間人考」より 著者:喜田貞吉
の鳥追いが門附けの旅芸人となって依然鳥追いの称を以て呼ばれた。祇園の下級神人なる犬神人が弓弦を作ってこれを売り、「弦召し候え」と呼び歩いたのでツルメソと呼ばれた....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
ばしばその名が古書に見えているものであった。師守記貞治三年六月十四日条に、祇園の犬神人たる弦差と田楽法師との喧嘩の事を記して、 田楽与犬神人有外也。 とある。....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
明高貴の庭※を窺ふ能はず」とあるのは、明らかに事実ではない。祇園祭の警固に立った犬神人は靴作で、もとエタと同類であった。その他の祭礼の警固にも、この徒の出る事は....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ったものですが、今は問題のあまりに枝葉に渉るを避けて略します。 このほかにも、犬神人だの、山番・野番の番太だのと、種々の賤民もありましたが、大抵はもとは似たも....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
に、上人が京の建仁寺辺の沓作り、弦作りの非人を教化されたことがある。これは祇園の犬神人で、後にはエタとは分派しているけれども、もと沓作りを職としたのを見れば、初....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
「古事類苑」引)に、武州幸手の月輪院僧正が、エタの由来を説明した中に、 、叡山の犬神人、皆是寺方の掃除の為なり。 とあるのは、起原の説明としては勿論取るに足ら....
編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
恥しながらすこぶる無知識であった。明治四十五年に「読史百話」を発行して、その中に犬神人の事に関し、とんでもない間違いを書いて、やはり柳田君から親切なる注意を得た....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
誌上にもしばしば言及した事であった。その坂の者について、古来最も有名なのは祇園の犬神人で、彼らはもと沓作りを業としたというが、後にはもっぱら弓弦売として世に知ら....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ろであるが、その社寺に属するものとしては、京都東寺の掃除散所法師、同祇園感神院の犬神人すなわち弦召などが有名である。 東寺では、散所法師という名称のままで、寺....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
が次第に深みに沈み行いて、鉦打茶筅の徒はもとより、夙とか、鉢屋とか、唱門師とか、犬神人とか、エタとか、番非人とか、その他各種の特殊民の源をなしたものと解せられる....
放免考」より 著者:喜田貞吉
本願寺葬儀参列の宝来の事に関連して、前号までに一と通り祇園の犬神人の観察を終った自分は、これに次いでさらに賀茂の葵祭に関連して、「放免」なる....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ち今の八坂神社に付属して、これも境内の掃除警固等の任に当たっておりました。これを犬神人とも、ツルメソともいいました。ツルメソとは彼らが一方には副業として、弓弦を....