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犬追物
「犬追物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
犬追物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
人が奥殿から駆けつけて来た。 「各々方、静まられい! 殿の仰せらるるには、明日は
犬追物のお催しがあるべきはずのところ、急に御変改があって、明日も、今日同様、槍術....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
は洋書調所(開成所、後の帝国大学の前身)と改称される。江戸の講武所における弓術や
犬追物なぞのけいこは廃されて、歩兵、騎兵、砲兵の三兵が設けられる。井伊大老在職の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》の荒手結、真手結、帯刀騎射《たてわききしゃ》というような儀式、武家では流鏑馬に
犬追物《いぬおうもの》、笠掛《かさがけ》、みな馬上の弓でござる。このたび当所にて....
「興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
勤め、万延元年に病死した。十一世弥五右衛門は才右衛門の二男で、後|宗也と改名し、
犬追物が上手であった。明治三年に番士にせられていた。 弥五右衛門景吉の父|景一....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
馬上帯弓の上で御あいさつ申さむ――とある大言ぶりも、自信満々だ。多芸な道誉が、
犬追物や騎射競べにも上手なのは、聞えている。 その道誉として。 いつか、華雲....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の際もなく 大口に着る美精好(織絹の名) 鎧、ひたたれ、なほ捨てず 弓も引けぬに
犬追物 落馬は矢数に勝りたり 誰を師匠となけれども あまねく流行る小笠懸け 在々....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て来た始まりであるという。 三月二十一日で、この前日には、三条河原で武家一般の
犬追物が賑やかに興行され、二日つづきの盛事であった。 尊氏と直義との和解を、ひ....