犬飼現八[語句情報] » 犬飼現八

「犬飼現八〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

犬飼現八の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
なりました。 その中《うち》の一枚は八犬伝の一節で、犬塚信乃《いぬづかしの》と犬飼現八《いぬかいげんぱち》が芳流閣《ほうりゅうかく》の上で闘っておりますところ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
『牡丹燈記』の二種を選んで申し上げることにいたします。馬琴の『八犬伝』のうちに、犬飼現八が庚申山で山猫の妖怪を射る件がありますが、それはこの『申陽洞記』をそっく....
戯作者」より 著者:国枝史郎
こには闇が有るばかりである。 自分の家へ帰って来ると、直ぐに馬琴は筆を執った。犬飼現八の怪猫退治――八犬伝での大修羅場は、瞬間にして出来上ったが、爾来滞ること....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
子は笑った。 犬山|道節《どうせつ》が森鴎外で、色は黒、花では紫苑《しおん》。犬飼現八《いぬかいげんぱち》は森田思軒で、紫に猿猴杉《えんこうすぎ》。犬塚|信乃....
馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
りませぬ人物です。当時どころではありません。明治の聖代の今日だって、犬塚信乃だの犬飼現八だの、八郎御曹司為朝だの朝比奈三郎だの、白縫姫だの楠こまひめだののような....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
の月 残燈影は冷やかなり峭楼の秋 十年剣を磨す徒爾に非ず 血家血髑髏を貫き得たり犬飼現八 弓を杖ついて胎内竇の中を行く 胆略|何人か能く卿に及ばん 星斗満天|森....
ある恋の話」より 著者:菊池寛
が、染之助に対して、何となく済まないように思った位でした。染之助の信乃は、相手の犬飼現八と、烈しい立ち廻りをしながら、隙のあるごとに私の方へ、燃ゆるような流瞥を....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
装の彼は、草鞋を穿いて来なかったのを悔いた。 彼は又、曾て読んだ八犬伝の中で、犬飼現八が庚申山に分け入るの一段を思い出した。現八は柔術に達していたので、岩の多....