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犬養
「犬養〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
犬養の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
せて夕刊を読んでいたら号外が来て、後継内閣組織の大命が政友会総裁に降ったとある。
犬養さんは総理大臣を拾ったのである。 遁げたカナリヤもだれかに拾われなければ餓....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
能が段々円滑になって行くのである。 (一九三五・五) 一三 重臣ブロックと機関説
犬養総裁が首相官邸の椅子の上で非業の死を遂げて以来、政友会はほぼ半永久的に政権か....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
○ 御民われ生ける験あり天地の栄ゆる時に遇へらく念へば 〔巻六・九九六〕 海
犬養岡麿 天平六年、海
犬養岡麿が詔に応えまつった歌である。一首の意は、天皇の御....
「ある探偵事件」より 著者:寺田寅彦
死してから以来しばらくわが家の縁側に猫というものの姿を見ない月日が流れた。先年、
犬養内閣が成立したとおなじ日に一羽のローラーカナリヤが迷い込んで来たのを捕えて飼....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
していた。その点今よりは自由主義だった。今の政治家は駄目だ。今のはファッショだ。
犬養のオヤジさんもそうだった。共産党のどこがよいか悪いかぐらい知っていた。今生か....
「犬養君に就いて」より 著者:芥川竜之介
犬養君に就いて 芥川龍之介
犬養君の作品は大抵読んでいるつもりである。その又僕....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
弱外交を攻撃し、気骨ある志士は猛然とこれを論難した。とりわけ頭山満翁を頭目として
犬養毅、寺尾亨、内田良平、佃信夫、中村弼、杉山茂丸等数十名の同志は我が国の独立的....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
座談会をやったが、その席上で、最近の大事件として世間をさわがした五・一五事件――
犬養首相の暗殺事件が話題にのぼり、それについて先生が率直に自分の所信をのべたのが....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
武尊は信濃では犬に助けられてその兄大碓はヒダで蛇で死んでますが、だいたいシナノは
犬養だのカラ犬だのと犬に縁が多いところで、ヒダはヘビに縁が多いところです。 次....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
教育総監に対して、深厚なる弔意を表示すべき義務を感ずる。浜口|雄幸、井上準之助、
犬養毅等数年来暴力の犠牲となった政治家は少なくないが、是等の人々が仆れたる時は、....
「大阪の可能性」より 著者:織田作之助
れるのを私はうかつに今日まで知らなかったが、これもある評論家からきいたことだが、
犬養健氏の文学をやめる最後の作品に、
犬養氏が口の上に飯粒をつけているのを見た令嬢....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
なる。伊予のかまぼこには、この肉が大分入っていて人から珍重され、これも河豚嫌いの
犬養木堂が、それとは知らずいつも伊予からかまぼこを取り寄せて食っていたところ、そ....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
でいたので一日彼を、豊川の流れの近くの家へ訪ねて行った。折りから彼は、選挙最中で
犬養木堂の家来として国民党の候補に立ち、大分忙しそうであったが、私を応接間へ通し....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
た『霊異記』をみても、その実例のはなはだ少からぬに驚かざるをえぬ。孝謙天皇の朝に
犬養宿禰真老という人が、自度の沙弥の乞食を撃って悪死の報いを得たとか、聖武天皇の....
「西園寺公の食道楽」より 著者:北大路魯山人
五月の大事変(注・昭和七年五月十五日、陸海軍将校ら首相官邸などを襲撃、
犬養首相を射殺した、世に言う五・一五事件)直後、緊張しきっている帝都へ、興津の坐....