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狂犬病
「狂犬病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
狂犬病の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
う! 穢《うだ》て。あげえ犬の舐めてる魚あまた善馬鹿が食うんだぞ。ペッ! ペッ!
狂犬病さおっかかったらどうすっぺ」 「ひとー馬鹿《こけ》にしてけつかる。もうとう....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
平均すると衛生学部が一番高価くて、生理や解剖が一番安いようだ。これは衛生学部だと
狂犬病の実験に供して、高価い予防注射液を作る資本にするから、割に合うので、生理や....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
手に噛みついた。 落下速度 「ああ痛い。軍曹どのに申上げます。軍曹どのは、
狂犬病に罹られました」 と、ピート一等兵は大粒の涙をはらいおとしながら、叫んだ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
して歩くのだから、その行為はあくまで合法的なもので仮にその合法性の根拠が、本当に
狂犬病予防のためなのかそれとも犬殺し稼業の保護のためなのかハッキリしないにしても....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
三屋、その男にはさわらぬがよい」 見かねて造酒が取りなした。「その男は病人だ。
狂犬病という奴でな、むやみに誰にでもくってかかる。アッハハハハ、困った病気だ。そ....
「泉鏡花先生のこと」より 著者:小村雪岱
いわれますが、これは一つには犬を大変怖がられたためもありました。もし噛みつかれて
狂犬病になり、四ツん這いでワンワンなんていう病気にでもなっては大変だということか....
「犬神」より 著者:小酒井不木
水面を見る癖があるが、いまだ恐ろしい感じを懐いたことはないではないか、して見ると
狂犬病に罹っては居ないのだ。と、一時は安心して見ても、「犬神の祟だ!」「恐ろしい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。そのあわれな一人でございまする」 犬神|憑きとは。 いまでいう恐水病、あの
狂犬病のことだろうか。 鎌倉の戦後には、それに類した病症の男女が焦土の巷にいく....