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「狡兎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

狡兎の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
道一ならず、猟人一道を燻《ふすぶ》れば他道に遁《のが》れ去る、故に『戦国策』に〈狡兎三窟ありわずかにその死を免れ得るのみ〉という」。兎は後脚が長くてすこぶる迅《....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
はヨーロッパの交戦国の女性は、男性の手不足のために生産労働にかり出されたが、併し狡兎死して走狗烹らるの譬えの通り、資本の必要から見て不用になった彼女達は、忽ち家....
十二支考」より 著者:南方熊楠
場を垢《あか》の他人の人間に告げたって、人間ほど薄情な者なければ、トドの詰まりは狡兎《こうと》死して良狗《りょうく》煮らるだ。獏の所在は漠然分りませぬと人を誤魔....