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「狩野川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

狩野川の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老ハイデルベルヒ」より 著者:太宰治
の行列の足音、花火が上り、物売りの声、たまりかねたか江島さんは立ち上り、行こう、狩野川へ行こうよ、と言い出し、私達の返事も待たずに店から出てしまいました。三人が....
丹下左膳」より 著者:林不忘
流れて、広い河口のあたり、蘆のあいだに上下する白帆が隠見する。 やがて神奈川、狩野川をはさんだ南北に細長い町。海に面した見はらしのいい場所に、茶店が軒を並べて....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
うの花にはまだ早い、山田|小田の紫雲英、残の菜の花、並木の随処に相触れては、狩野川が綟子を張って青く流れた。雲雀は石山に高く囀って、鼓草の綿がタイヤの煽に散....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
、釣り場は沢山ある。伊豆温泉の松川は、伊豆の町から一里も遡ればもう釣り場である。狩野川の上流、湯ヶ島温泉付近も魚は濃い。支流の大見川は、修善寺橋|上手の合流点か....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
餌釣りは暖国四国の餌釣りと共に、微妙な感覚を糸の揺曳に見る。 六 伊豆の狩野川の漁師の、友釣り技術は軽妙入神の趣がある。大河ではないが、割合に長い竿で、....
」より 著者:佐藤垢石
入った鮫川の上流へも伴って行った。駿河の富士川へも、遠州の奥の天龍川へも、伊豆の狩野川へも連れて行って腕をみがかせたのである。越後の南北魚沼郡を流れる魚野川へは....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
。伊東温泉には海も川もあり、鱸も平目も、鮎も山女魚もいる。修善寺温泉を中心とした狩野川と大見川の漁師は、友釣り技術においては全国に冠たりと言われているほどだ。そ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
が評判なのもそのためです。しかし酒匂の鮎が足りなくなると馬入川《ばにゅうがわ》や狩野川《かのがわ》の鮎を使う事がありますから随分雑種の鮓が出来ますけれども先《ま....