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「独り口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独り口の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
拍子だったか、話題がまたあの二年以前の大地震に落ちた事がございます。私はその時も独り口を噤《つぐ》んだぎりで、同僚《どうりょう》の話を聞くともなく聞き流して居り....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
えそうにも立ちつ坐りつしていたが、それもただ千年も万年も続けば続きそうな日の丸の独り口説にいよいよ気を腐らしたものか、または八月の暑熱に倦じて軽い眩暈でも起した....
ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
る程だった。それからは、どんどん流れて行きながらも、まるで迷路へはいってしまって独り口でも利いているように、川のささやきは止まなかった。思うに、暗い筈の谿がこん....
三国志」より 著者:吉川英治
いる若者がある。若者は眉目秀明であった。堂外にたたずむ人のありとも知らぬ容子で、独り口のうちで微吟していた。 鳳凰は、千里を翔けても 珠なき樹には棲まずという ....