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「独り旅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独り旅の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出の記」より 著者:小泉節子
て申しました。 それから非常に可愛がりました。その翌年独りで横浜に参りまして(独り旅は長崎に一週間程のつもりで出かけて、一晩でこりごりしたと云って帰った時と、....
」より 著者:徳田秋声
へ行こうか。」 少し残った金を、机の抽斗に入れていた笹村は、船や汽車や温泉宿で独り旅の淋しかったことを想い出していた。 「それから道具を少し買わなけア。家みた....
独り旅」より 著者:若杉鳥子
りとその女性のことが思い出されてならなかった。然し今度はそういう道|伴れもなく、独り旅を続けた。独りの旅は寂しいというよりも、勿体なくて仕方のない気持ちだ。何処....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のおばちゃん(春江。咲の姉)と、よしという女中さんにつれられて、生れてはじめての独り旅! で茅ヶ崎へ行きました。一日海で遊んで夜かえって来ました。けさ、大キゲン....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
夫人に逢いたくてたまらなかったので尋ねて来たと言った。 「まあ、あなたはどうして独り旅なぞにおいでになったのです。あなたには優しい弟さんがおありではありませんか....
菜の花物語」より 著者:児玉花外
如に点っていた。 単に大和の国で、私は郡も町の名も知らない、古宿の破れ二階に、独り旅の疲れた躯を据えていた、道中の様々な刺戟に頭は重くて滅入り込むよう、草鞋の....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
所に昔から誰が来たことがあるか知らん、ないか知らんなどいう考えが起って来るです。独り旅ですからな。とにかく私がここへ行き当ったんだから一つ名を命けて遣ろうと思っ....
西航日録」より 著者:井上円了
関なるに驚けり。これ、余が失策談の一つなりと思い、図らずも、 失策を見る人もなし独り旅 失策をしても甲斐なし独り旅 との句を吐き出だせり。当夕はさらに北海に沿っ....
由布院行」より 著者:中谷宇吉郎
比較的|空《す》いた下《しも》ノ関《せき》行《ゆき》の急行の窓によりかかって、独り旅の気軽さを楽《たのし》みながら、今頃は伯父が手紙を見てどんなに喜んでいるか....