独創力[語句情報] » 独創力

「独創力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独創力の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
の時間のうちに改良されるか、または新設計された。そしてこの時間がすぎると、あとは独創力を要しない労働に従事するか、または遊び、あるいは眠るのであった。十八時の音....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ようにしてしまった道程が説明されていない」 法水は大風な微笑を泛べて、相手の独創力の欠乏を憫んでいるかのごとく見えたが、すぐ卓上の紙片に、上図を描いて説明を....
道標」より 著者:宮本百合子
ように伸子に実感された。率直に云ってよければ、伸子は恭介の作品からどんな本源的な独創力も魅力も感じることはできなかった。花の分解や構成の方法、そこにある配色。ど....
時事雑感」より 著者:寺田寅彦
れないという気がした。もちろんちょっとそういう気がしただけである。 日本人には独創力がないという。また耐久力がないという。これはいかなる程度までの統計的事実で....
空想日録」より 著者:寺田寅彦
のの本性に関する認識不足から起こる現象である。そうした不平をいう弟子にはまた当然独創力に乏しい弱い頭の持ち主が多いわけである。もし独創力のある弟子なら、そんな些....
「道標」を書き終えて」より 著者:宮本百合子
るまい。批評の方法もそんな風に創造的な、展望を示してぼんやり眠っていた他の文学的独創力をめざませるような作業とならなければ、現代小説の大部分が歴史の進行から全く....
浅草紙」より 著者:寺田寅彦
の源まで追跡する事が出来たら、この世界がいちばん多くの御蔭を蒙っているのは、最も独創力のある人々であった事を発見するだろう。またそういう人々がその生活の日ごとに....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
カラタール氏の入国を絶対にはばむことの出来る人物を彼等は求め始めた。人物、それは独創力に富んだ、果断な、そして眼から鼻へ抜けるような男――百万人中の一人でなけれ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
出現を先触れしていた。例の雄鶏小路の幽霊★でさえ、あの昨年の精霊も(不可思議にも独創力に欠けていて)御託宣をやはりこつこつと叩いて知らせたように、自分の御託宣を....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
の博物学に過ぎないであろう。だが事実はこれと全く異る。人間は理性と自由とを有し、独創力を有し、進歩をなし得るのである。富の生産と分配に関しては、一般に社会組織の....
科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
が多いようである。なにゆえ日本には名探偵小説家ができないであろうか。日本人は由来独創力の乏しい国民だと称せられる。それも一理由であろう。またいわゆる科学的研究の....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
めて心からな同感を見いだしたというようなことも、ないとは限らない。シナやインドの独創力に比べて、日本のそれは貧弱であった。しかし己れを空しゅうして模倣につとめて....