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独断論
「独断論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
独断論の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
立場とか現象学的立場とかいうものが主となっている。かかる立場からは、私のいう所が
独断論的とも考えられるであろう。しかしかかる立場も、歴史的社会的に制約せられたも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ようなものでございますか」 「いや、それとは少しく違います、声明家は禅家のような
独断論法を嫌います、信仰者でなければならないが、同時に、科学者でなければならない....
「新感覚論」より 著者:横光利一
ては赦されない。だが、私は自分の指標とした感覚なるものについて今一度感覚入門的な
独断論を課題としてここで埋草に代えておく。 これまで多くの人々は文学上に現れた....
「哲学入門」より 著者:三木清
し、我々の心の能力を吟味しないで、我々の心は無制限に認識し得るものと考えるのは、
独断論と見られている。 ところで我々の心は鏡の如きものに比することができぬ。我....
「科学批判の課題」より 著者:三木清
々の提出した科学批判の課題は一箇の包括的なる課題となる。そこではマルクス主義は、
独断論者のなすがごとく、それ自身として取扱わるべきではなく、かえって従来の他のイ....
「危機における理論的意識」より 著者:三木清
命の発展の絶対性を肯定する者である。かかる人間が自己批判的であるに反して、彼らは
独断論者である。彼らは自己の思想を絶対化し、永遠化する。彼らはおそらく人類歴史の....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
前でだけだ。 「生活と芸術」について旧時代の批評家が得々と述べたものは、すべて皆
独断論である。 嘘つきはどこにもいるし、意識してまじめな顔をするのは、廿世紀の....