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独眼
「独眼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
独眼の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
んな詮議はどうでもいい。イダテにしても、ダテにしても、政宗はやはり偉いのである。
独眼龍などという水滸伝式の渾名を付けないでも、偉いことはたしかに判っている。その....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
氏政と連綿たる大老舗の格だ。これを除けば、東日本に於て目ぼしいものは米沢城に在る
独眼竜、伊達政宗位だけだ。北条氏は、箱根の天嶮で、上方方面からの勢力をぴったりと....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の風です。 城下に這入って、釈迦堂脇から二十人町、名掛町と通り過ぎてしまえば、
独眼竜伊達の政宗が世にありし日、恐るべきその片眼を以て奥地のこの一角から、雄心勃....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
是れ好漢、仇敵《きゅうてき》を愛し得るに至ってホントの出来た男なのだ。猿面冠者も
独眼竜も立派な好漢だ、ケチビンタな蜆ッ貝野郎ではない。貴様が予《か》ねて聞いた伊....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うが我に見せたいと思うより以上、おれはその品を見たい、見ずには置けぬ」 そこで
独眼竜は馬を駆《か》って、直ちに細川三斎の陣を訪れた。 「突然の推参ながら、たっ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ふふふ、しかし、隻腕だとて柔らかくは扱わぬぞ」
左膳、口をへの字に曲げて無言。
独眼隻腕の道場荒し丹下左膳。左手の位取りが尋常でない。
が、相手は隻腕、何ほど....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ロつかせていた柳生の侍達、一度に大声にしゃべりだした。
「やられたっ! 見事この
独眼竜《どくがんりゅう》に、一杯くわされたぞ」
「かつがれましたなア。鍋を抱えて....
「回想録」より 著者:高村光太郎
目を失った。それが楠公の像の頃であったが、それ以後、後藤先生は益々|颯爽として、
独眼竜と称した。 画家との往来は余りなかった。雅邦先生は学校の始めからその後も....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
が、いま私たちの問題になっているのであります。 歴史の方でも伊達政宗のように、
独眼竜といわれた偉人は少くありませんが、伝説では、ことに目一つの人が尊敬せられて....