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「独立国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独立国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一つの世界」より 著者:伊丹万作
くらいの程度の生産力では真の意味の独立が困難になってきたのだ。 現在すでに真の独立国は英・米・ソ三国にすぎなくなっている。他の独立国は実は名のみで三つのうちい....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
に重んぜられたために、個人的思想の発達は長い間阻止せられていた。周崩解して無数の独立国起こるにおよび、始めて自由思想がはなやかに咲き誇ることができた。老子|荘子....
惜別」より 著者:太宰治
自国を防衛し、国風を混乱せしめる事なく、之の消化に成功し、東洋における最も聡明な独立国家としての面目を発揮する事が出来た。科学は必ずしも人間最高の徳ではないが、....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
一月十五日――モンテカルロの絵葉書で―― きれいな国だろう。世界中で一番小さい独立国だ、大きさは摂津の国程のものだろう。軍艦がたった一隻あるんだと云う話しだ。....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
して、和蘭に関する必要な知識を、まず二、三左に列挙しよう。 ハランド――どうも独立国らしく思われる。地理については、地理の本の和蘭の条参照のこと。ここではただ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ランドの将来には何かしら健全で清新なものが――気がする。 が、世界で一ばん古い独立国からの旅人の眼に、この世界で一番あたらしい独立国は、ただ雪解けの荒野を当て....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
壁の油絵と――畢竟らてん区は、それ自身の法律と住民をもつ芸術家――真偽混合――の独立国である。詩人と画家とその卵子たちが、笈を負って集まる桃源境なのだ。 ま、....
返事」より 著者:太宰治
ます。早くあの「ポツダム宣言」の約束を全部果して、そうして小さくても美しい平和の独立国になるように、ああ、私は命でも何でもみんな捨てて祈っています。 しかし、....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
のシンガポール、また英領のセイロン島等に寄港し、続いて立寄ったエジプトもこれまた独立国と云うのも表面だけで、やはり英国の保護国であるようなわけで日本を出でてより....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
あった王国で、一九〇一年にイギリス領となったのだから、この作の書かれた当時はまだ独立国であった。共に黒人の国で、首斬りの蛮風がごく普通に行われていたのであろう。....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
彼が父祖の余徳によって奥羽に雄視し、一方ではますます京都に接近を図りつつ、隠然半独立国の状態をなし、やはり心ある公家をして憤慨せしめていたことは、次の事実からで....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
からチベット政府へ貢物を納めるためにこの村に来て居る者があります。ブータンは一体独立国であるがどういう関係かチベット政府に対し毎年幾分かの貢物を納めて居る。もっ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
百六人あるを見る。これみな、自らヤソ教徒にあらざることを明言せるものなり。日本は独立国なり。その国体といい風俗といい人情といい、みな西洋各国と異なり、けだしその....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
ますなア……そこには田園あり、工場あり、公園あり、学校あり、まったく空中に浮んだ独立国であり得ると、私は思います。……どうです、賀川さん、一つ、その空中文化村を....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
にその退陣を要求するものであります。お互いの愛する祖国日本は、昨年四月二十八日、独立国家として国際場裡に再出発をしたのであります。現実に独立をした日本の姿を見れ....