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「独行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
独行」より 著者:加藤文太郎
ねさされる。このとき、――Aがもしエクスパートのパーティであり、Bがビギナーの単独行ででもあった際は一層――事実においては世の登山家たちから「独りで? 乱暴な!....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
あり、その権式に至っては武将大名と等しかった。 そうかと思うと※従を屏け、単騎独行山谷を跋渉し、魑魅魍魎を平らげたというから、その行動は縄墨をもっては、断じて....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
眼前に崩れて行ったことを忘れさせ、葵の紋のついた提灯さえあればいかなる山野を深夜独行するとも狐狼盗難に出あうことはないとまで信ぜられていたほどの三百年来の主人を....
花吹雪」より 著者:太宰治
分の非力を補足するために、かの二刀流を案出したとかいう話さえ聞いている。武蔵の「独行道」を読んだか。剣の名人は、そのまま人生の達人だ。 一、世々の道に背くこと....
トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
通って行かなければならないような処を通る時には、勇吉の勇気も幾度か挫けた。「独立独行――何でも自分で生きて行くに限る。小学校でつかって呉れなければ、自分で働いて....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
国に向わん事を平生語れり。且つ予に同行をすすむる事ありしも今春病死せり。依て予は独行する事は難きのみならざるを密に思うのみなり。然るに又一が出征せば、予は残りて....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
久しく旅行する事もなく、またこれらの旅は父を初め家族が同行したのであるに、今度は独行せなければならぬ。今日では藩地から京都へは一日足らずに達する事も出来ようが、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
々は指揮官の意見よりもむしろ多く自己の本能に従った。秩序を守る軍隊の中に、真の単独行動の兵士が数多あった、しかもファンニコのごとく剣による者もあれば、アンリ・フ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
いものであることをあらかじめ御断りしなければならない。要するに良心に恥じず、独立独行誰の干渉をも受けずして、ただ自らの手足を働かせ、額に汗してもって得た所のいわ....
決闘」より 著者:神西清
ランシュ〔〕の生物学実験所で勉強している。ところがフォン・コーレンときたら、独立独行の頑固者だ。彼が黒海でやっているのは、ここでは誰もやっていないからなのだ。彼....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
て緩急相救い、死生をともにしようというのであった、もしわれわれのなかでひとりで単独行為にいずるがごとき人があったら、それはその人の不幸ばかりでなく、わが少年連盟....
迷信解」より 著者:井上円了
に、狐に誑惑せらるる場合には、必ずいろいろの事情が伴っておる。例えば、深夜野外を独行するとき、または薄暮、深林の中を通行するとき、あるいは狐が住すると伝えらるる....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
南球五万哩余程、沐雨梳風嘆独行、帰入旧廬有相識、一窓梅月照寒更。 甫水 円了道人 (南半球五万|哩余の行....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
間までにもうキッチリ五分しかないという。真岡へ電話をかける、勘定を呼ぶ、団長へ単独行動についての諒解を求める、やれ、シャツ、やれ靴下という騒ぎで、大慌てに慌てて....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
教壇に立って多くの若い人を指導してきたが教育の重点を一人一人の胸の中に眠っている独行力を呼びさますことにおいた。私の頭はあの熊野先生の一撃の痛さを忘れない、それ....