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「独裁的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独裁的の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
出した「模倣の人生」のほうではいわゆる主演者はあっても「黒鯨亭」のごとき意味での独裁的主役は無い、むしろいろいろな個性の配合そのもののほうに観客のおもなる興味が....
今日の文化の諸問題」より 著者:宮本百合子
、同じ権利で社会の上に現われて来るということはない。必ず当時の支配階級の文化が、独裁的な形態をとって現れるのが常である。有名な源氏物語は藤原時代の封建貴族文化の....
辞典」より 著者:戸坂潤
内容となるのは当然である。それ故社会科学は、無産者による社会革命、プロレタリアの独裁的支配という綱領にまで具体化される科学的社会主義・科学的コンミュニズムとなり....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
諸王国の軍事的帝国主義、資本主義的な諸共和国の官僚的帝国主義、多くの革命委員会の独裁的帝国主義。憐《あわ》れなる自由よ、汝《なんじ》はこの世のものではないのだ!....
思い」より 著者:伊丹万作
みにくいものを感じ取つているのではないかと思う。 もつと専制的でもいい、もつと独裁的でもいいから、だれかがはつきり責任をもつて、指導、あるいは命令してくれるこ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ついて往復多忙をきわめたが、ここの娘子軍のように懐疑心がなくて、ボージャク無人の独裁的占領軍は珍らしい。 この占領軍が余人を寄せつけないから(男の子の中途ハン....
孔子」より 著者:和辻哲郎
唐の制度は永い間模範として用いられていたが、明はこれを根本的に改めて、極端に君主独裁的な制度を作った。律令も兵制も改定された。社会組織も更新された。現代にも存続....
文化線の低下」より 著者:小川未明
罪になるものでない。却って、私は、お前達を憐れむというような詩です。これは人間の独裁的な支配を憎んだのですが、人間の社会に於て、貧しい者と富める者と、あることは....
三国志」より 著者:吉川英治
がした。その天文説は、たちまち、政策の大方針となって、朝議にかけられた。――いや独裁的に、百官へ云い渡されたのであった。 廟議とはいえ、彼が口を開けば、それは....