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独裁者
「独裁者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
独裁者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
らば断じてベルサイユの体制に還すのではない。ナチは打倒しなければならぬ。ああいう
独裁者は人類の平和のために打倒して、われわれの方針である自由主義の信条に基づく新....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
極めて快活な様子で、過去の自分の冒険|譚《たん》を聞かせて呉れた。 アペママの
独裁者テムビノクは今、どうしているかと思う。王冠の代りにヘルメット帽をかぶり、ス....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
階級の独裁という美名(?)の下に、共産党がひそかに新権力をぬすみ取って、いわゆる
独裁者の無産階級を新しい奴隷に陥しいれてしまう事実を指したのだ。 かくして僕は....
「近頃の話題」より 著者:宮本百合子
けるような安心を与えない効果をもっている。「作家クラブ」「清党される日」「病室の
独裁者」とかいう小題が付せられている章も、ゲ・ペ・ウに呼びつけられた時の描写や何....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
のとしてはインチキたるを免れない。 吾々は考えて見なければならぬ。ファッショ的
独裁者と云われるムッソリーニやヒトラーさえ、民衆との日常の連関に於ては表面上極め....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ることなく、おのれの功績によって万人にのしかかってくる力、常勝将軍、公衆の安危の
独裁者、知力の最上者……そういう種類のものだ。しかるに、そういうものはわれわれの....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
動き回っていた。公衆中では仲間の人々の空威張りにやはり調子を合わしていた。しかし
独裁者でも出てくればそれにひそかにすがりついて赤色の幻影を一掃しかねなかった。 ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
て愛したのだ。と仰有るかも知れないが、私はそうではないと思う。 先生の愛し方は
独裁者の愛し方ですよ。たとえば軍人が、軍人精神によって、一人の兵隊をよき兵隊とし....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ー狂人説を否定することも不可能であろう。 だいたいにおいて一代にして名をなした
独裁者のような偉大な成り上り者は概ね天才的な人物であるから狂人と紙一重の危険人物....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
また笑う。 「教育に関する件では co-ed、映画俳優ではチャップリン……「
独裁者」で、ヒットラーとムッソリニがマカロニを投げ合うところ。それからインパイア....
「環礁」より 著者:中島敦
であり、且つ官吏であるので、自然勢力争いが起るのである。どちらか一方だけだと、小
独裁者の専制になってかえって結果は良いのだが。 私は今までにも何回となくそれを....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
て、「街の灯」には「チチナー」を唱うことになってしまったが、やがてトーキー映画「
独裁者」は素晴らしいものであった。 チャップリンとあいまって、ダグラス・フェア....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
この独裁時代の後に革命から生れ出る「建物の冠」として、代議政治を夢みている。みな
独裁者の造った法律に対する絶対的服従を教えている。 みなその権力の首領等と違っ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
を探しているんだからね。こんな連中に任せておいたら、軍閥の代わりに勤労階級出身の
独裁者をかついでナチスドイツの二の舞いをするようになるかもしれないよ。だって彼ら....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
下にある。決して最善の方式ではないが止むを得ない。ローマ共和国時代は、戦争の場合
独裁者を臨時任命してこの不利を補わんとした事はなかなか興味ある事である。 ドイ....