狭心症[語句情報] » 狭心症

「狭心症〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

狭心症の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
い魔物がイキナリ飛びだしてきそうな気がして妙に不安でならない。運動不足から起きる狭心症の前徴ではないだろうか。いや、これはやっぱり、今日の教授昇格が自分の心を苦....
青服の男」より 著者:甲賀三郎
。 それから眼を引っくり返して見たり、聴診器を当てたり、綿密に調べてから、 「狭心症だ。若いのに可哀想に――大分|以前から心臓が悪かったらしいな」 「昨日初め....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
間的には哀れむべき不具者としか思えなかった。彼は傷ついた鳩のごとく、ややもすると狭心症の発作に悩まされがちなので、常住ポケットにジキタリスの小壜を用意することを....
白くれない」より 著者:夢野久作
またの人を切支丹寺……とナ……」 私はビックリしてそう云う古道具屋の顔を見た。狭心症にかかっているせいか、一寸した好奇心でも胸がドキドキして来そうなので、便々....
社会時評」より 著者:戸坂潤
害と礼拝妨害との廉で告訴すると云って怒っているそうである。句仏氏を転がして軽微な狭心症を起こさせた当の責任者になるわけである阿部宗務院総長は、それで辞職を決意し....
菜穂子」より 著者:堀辰雄
怯《おび》やかした胸の発作がどうにか鎮まってからであった。 思えば、それが私の狭心症の最初の軽微な発作だったのだろうが、それまではそれについて何んの予兆もなか....
楡の家」より 著者:堀辰雄
怯《おび》やかした胸の発作がどうにか鎮まってからであった。 思えば、それが私の狭心症の最初の軽微な発作だったのだろうが、それまではそれについて何の予兆もなかっ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
だと目を大きくしていらっしゃった。人間の心持の活々した面白さと思うが、野間清治が狭心症で急に亡くなった広告が夕刊に出たとき、おや野間が死んだね、と云って何となし....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
けない時だから、タタミ一面ドンブリの海だが、甚八はケンギをまぬかれたようなもの。狭心症とか脳溢血というような急変であったろう。 「…………」 津右衛門はのたう....
冒した者」より 著者:三好十郎
…(呆然と、言われるままに両手の指先を眼の前に持って来て爪を見る) 舟木 来れば狭心症で来るから、その時にはベクレムング――胸が苦しくなって、油汗が出て来る。 ....