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「狭軌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

狭軌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
も憂うる処《ところ》は、貧乏でもない、外敵でもない、宏大な官庁が無い事でもない、狭軌鉄道が広軌鉄道にならぬ事でもない、実に国人《こくじん》意気の沈滞と民心の腐敗....
厨房日記」より 著者:横光利一
った。殊に汽車には国国によって時間の相違があり、山川の相違によってレールに広軌と狭軌の差が明らかに存しているにも拘らず、レールの鉄材も日本製を使用すべからずと教....
新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
に消えてしまわないにしろ。 日本ではこの事情が根本からちがいます。レールの幅は狭軌で能率のわるい鉄道ながら、ともかく日本には明治以来鉄道が普及しているし、それ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
九日、晴れ。早朝出発、アンデス山行を企て、ロスアンデス駅に至りて降車す。これより狭軌鉄道に駕し、雪嶺を登るべきも、時日を要するをもって果たさず。その光景を詩中に....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
めたのであるが、その途上の文章に、去年『キング』九月号にのせた「日本の鉄道はなぜ狭軌になったか」がある。大衆雑誌だからむずかしいことははぶいたが、ロンドン公債と....
明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
開化」の欧米諸本国とゲージを同じくする広軌ではなくて植民地の、「軽便鉄道」である狭軌から成っていたことは、すべてこれ、居留地外国商館のための「贋貨」引換に、公債....