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狸の腹鼓
「狸の腹鼓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
狸の腹鼓の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
越、河太郎、獺に、海坊主、天守におさかべ、化猫は赤手拭、篠田に葛の葉、野干平、古
狸の腹鼓、ポコポン、ポコポン、コリャ、ポンポコポン、笛に雨を呼び、酒買小僧、鉄漿....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
うという腹だ、おかしな腹だ、狸の腹だね。 だが、こいつあこちとら徒の、すなわち
狸の腹鼓という甘術でね。不気味でも、気障でも、何でも、聞く耳を立てるうちに、うか....
「古典竜頭蛇尾」より 著者:太宰治
チカチ山は仇討ち物語である。 おばけは、日本の古典文学の粋である。狐の嫁入り。
狸の腹鼓。この種の伝統だけは、いまもなお、生彩を放って居る。ちっとも古くない。女....
「狸のお祭り」より 著者:豊島与志雄
ポンポコ、ポンポコポン。 次郎七と五郎八は、あっけにとられて、暫《しばら》く
狸の腹鼓《はらづつみ》を聞いていました。それから初めて我《われ》に返ると、五郎八....
「迷信解」より 著者:井上円了
認められて狐狸談となることが多い。その一例は羽前の庄内の町にて、毎夜深更になると
狸の腹鼓の音がするとて、騒ぎ立てしことがあるに、よくよくただしてみれば、鍛冶屋の....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
来る。 「何の音だろう?」 「まさか、盆踊りがこの近所にありそうじゃなし。」 「
狸の腹鼓じゃあるまいか。」 真顔でそう云った人もあった。何かにつけ「物の怪」の....