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猊下
「猊下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猊下の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
本来、今の神尾の身で、供もつれずに、覚王院や竜王院を突然に訪ねてみたところで、
猊下《げいか》へ通すまでもなく、玄関子がよろしく取計らってしまうことは、わかりき....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
れになんですよミウーソフさん、わしもそれくらいのことは知っておりますわい。全く!
猊下《げいか》様、わたくしはいつもこんな風に、取ってもつかんときに口をすべらすの....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
のである。 仏教の講座に出席する。先生方はみんな頭の涼しい方で、なかには管長|
猊下もあり、衣をつけて教室へでていらっしゃる。一切皆空を身につけて、流石に悠々、....
「青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
て、低く長くあざ笑った。 「いやだと」と彼は叫んだ。「くれないと言うのか、大僧正
猊下。くれたくないだろうとも。ちんちくりんのお聖人さん。なぜくれたくないか教えて....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
善供養を営みその冥福を祈りたい。すなわち年に一回春の彼岸に増上寺において大島徹水
猊下御導師のもとに、あなた方とともに物故店員の法要を行う次第です。 またこのほ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ール フランスで貴族や高僧などに対して用いた敬称であり、「閣下」、「殿下」、「
猊下」の意味に当るフランス語である。その語を作者はフランス貴族の擬人法として用い....
「決闘」より 著者:神西清
のようにはにかんだ顔をしているところは、なんだか妙なものだった。 「ここの主教|
猊下は、馬車を使わずに馬に乗って管区を巡廻なさるんだが」と補祭がペンを置きながら....